Indo Monolog 47 (リトアニア) -What is basketball for you-

リトアニアの旅がとうとう終わった。

インドネシアに住んでいたんだっけ?と思うような夢の時間だった。


今回の旅の目的は大きく2つあった


1つは「リトアニアの人にとってのバスケットボールはなんだったのか?」ということだった。


たくさんの人に話を聞いた。


「Basketball is my life」


「Basketball is everthing」


「Basketball is not important for me」


「Basketball is medicine」



バスケットボールに人生を捧げている人、

バスケットボールに特に興味もない人、

バスケットボールに救われた人、

バスケットボールに無縁な人、


その全てがリトアニアをリトアニアらしくしているのだといろんな人に貴重は話をたくさん聞けたように思う。


バスケットボールの価値ではなく、

バスケットボールのその意味を、


バスケットボールの意義ではなく、

バスケットボールのその在り方を、


少しは知れたような気がした。


インドネシアのバスケットボールとリトアニアのバスケットボールは違う。


ナショナルアイデンティティとしてのバスケットボールと、

国際協力としてのバスケットボールも違う。


大切なことは優劣をつけることじゃなくて、

その差異を知って、

バスケットボールがそこに存在している意味を追い求めることが、

私が大切にしたいバスケットボールツーリズムである。


バスケットボールに価値を付与することは、バスケットボールをバスケットボールらしくする意味のある営みである一方で、


バスケットボールに何も付与しないことも、それもまたバスケットボールのカタチである。


誰かと誰かがバスケットボールを通して出会えることができるなら、

バスケットボールがそれで世界をほんの少しだけ平和にできたのならそれだけで十分なのだから。



そしてもうひとつの目的が「他者との対話」だった。


相手にまず敬意を払うこと。


自分との対話に時間を注いでくれている「あなた」に精一杯の感謝をすること。


私にとっては本当にこれが難しい課題である。

どうしても人に自分の価値観を押し付けがちな私は気づけばそのおこがましさを忘れてヒートアップしてしまう。


それが自分の選手や教え子だったりすればそれはなおさらである。


バスケットボールコーチである以上私にできることは


私の価値観や正義を押し付けることじゃなくて、

「あなた」の選択の可能性を広げてあげることだけである。


自分の正しさが誰かの正しさとは限らない。

自分の方が大人だからと偉ぶりたくもない。


ただただ目の前にいる彼らのことをしっかりと見て、

しっかりと話を聞いて、

しっかりとその意思を大切にしてあげて、


彼らが自由にいきたい場所に行けるように安全を、

少なくとも私と一緒にいる時だけは確保してあげたいと思う。


フィジカルな安全だけではなく、メンタルの安心も含めて。

それが私が彼らに大人として唯一渡すことのできる

「自由の翼」という名前のギフトかもしれない。


バスケットボールを通して世界中の「あなた」に出会えたことにもっともっと感謝しないといけない。


そしてその感謝が重くなりすぎないように、これからもドリブルのようにハンドリングしていくことが私の今後の、そして残りのインドネシアでの私のできることだなと今回リトアニアで勉強させてもらえました。


人見知りな私にとってバスケットボールは唯一私が人と対話できるようになる魔法のようなそんなボール。


あ、最後にひとつだけ嬉しかったこと。

いつもなら絶対に対話など拒むはずの宇宙人とバスケットボールを介してコミュニケーションを取ることができたこと。


おかげでそれは宇宙人を介して過去の自分にパスを差し出せることができて、

そして未来のバスケットボールにパスをすることができた。



自分は本当に教育者に常々向いていないと思うのでバックオフィスこそが自分の生きる場所だと思うけど、


バスケットボールコーチとして、

そして自分がなりたい自分になるために、


どうしてもコートの上には立たないといけない。


宇宙人だから言葉が通じないと思うのではなくて、

「バスケだったらコミュニケーション取れるんじゃ?」


とまずは手を差し出していくことが、やっぱり私が目指したい場所である。


バスケットボールは空間(スペース)が大切である。

バスケットボールは時間(タイミング)が大切である。





あなたの心地よいと思う場所へ、

あなたの欲しかったタイミングで


私にしか出せないパスを、


ありったけのリスペクトと感謝を込めて、

出せるようになれたらいいなと思います。





リトアニアで出会えた全ての人にありったけの愛を込めて。


ありがとう。





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