Indo Monolog 45 -Swiss Monolog-
リトアニアへいく道中の忘備録。
今回はチューリッヒを経由してリトアニアに行くことにした。
理由は飛行機が安かった。
スイスは私にとって特別な国。
だってFIBAがあるとこだから。
修論でFIBAにせっかくなので訪問した。
みな私をあたたく迎えてくれた。
一般市民でFIBAの食堂でランチを食べたのはもしかしたら日本人は私しかいないかもしれない。
さて今回はチューリッヒ。ドイツ語圏なのであまり英語は通じない。
もちろんスイスにはバスケはない。
正確にいうと盛んではない。
そんな簡単にバスケットボールに関わる何かは見つからないと思っていたら、
電車の車窓からバスケットゴールが見えたり、バスケットコートをたまたま見つけることもできた。
観光する予定も特になかったのだけど近くに湖があったので行ってみた。
湖よりもその道中の小物雑貨屋さんに目が留まった。
すごい世界観でオーナーのその表現力に魅了された。
英語が通じなくて、やっとここはドイツ語圏だと気づいた。
(スイスはフランス語圏、ドイツ語圏、イタリア語圏に大体地方の場所で言語が変わる)
スマホの翻訳使わないと行けないなんていつぶりだろうか。。。。
少しだけスイスのお土産をそこで買った後にバスケットコートを見つけた。
サッカーコートとバスケットコートが一体になっている珍しいタイプ。
子どもたちはサッカーをしていて誰もバスケなんかしていなかった。
でも、なぜかバスケしていないのに2人の女の子がリングで遊んでいた。
一体何をしているのかわからなかったので少し話を聞くことにした。
ドイツ語で全く何を言っているかわからなかった。。
小さいので無理もない。
「Can you speak English?」とやっと言ってきたので、
「お?いけるか?」と思ったけど全く何を言っているのかわからなかった。
しかし、そこには言葉が通じなくても奇妙な光景があったのである。
おそらく女の子?のであろうキックボードがリングに刺さっているのだ。
ネットにシュートでもしたのか?引っかかっている。
リングの高さは305cmどう考えても女の子が思いキックボードを投げて入れられるわけがない。それを女の子は必死に取ろうとしていたのだ。
なぜキックボードがリングのなかに入っているのか意味不明な光景である。
女の子に聞いてもドイツ語なのでわけがわからない。
真相もわからない。
「気づいたら誰かに投げられていた」のようなニュアンスが聞こえたが確証もない。
謎すぎたがとりあえず私はバスケットボール研究者である。
彼女たちがバスケットゴールを傷つけていたら悲しい。
彼女たちがいじめられて届かないところに投げられたとしたらもっと悲しい。
なので助けることにした。
女の子の1人が自転車を持っていたので、
それに私が乗っかり、2人の女子に支えてもらっている構図は、
日本でこんなことをしたら下手したら捕まるぐらい不思議な光景だった気がする。
子ども用の自転車なので、私の身長を足してもリングには届かない。そもそも私が小さいのも間違いないが。。。。
ちょうどネットを触れるか触れないかぐらいのところであった。
自転車は独立して起立できるタイプじゃなかったので、
2人に支えてもらっているとはいえ大人を支えるバランスコーディネート力は大変なものである。
1回目はネット掴むまえに私がバランスを崩した(女子たちも支えるバランスが崩れて)私は落ちた。というかわざと彼女たちが怪我しないようにだけ落ちる方向をずらした。
2回目、彼女たちに大丈夫か?と確認してもう一回チャレンジした。
1人の女の子が、「バランスを今度はしっかり取ろうね」とすでにやるべきことを理解していた。
運よく彼女たちが支えきれなくなる前に私はネットをつかむことができた。
ネットさえ掴めばリングには負担がかかるがもー落ちる心配ないので彼女たちへの負荷も相当分散される。
しかしここからがまた難関である。片手がネットをつかんでいる以上、キックボードを片手で地面に生還させなければいけない。キックボードは片手で持てるほど小さくはない。
かといって適当に落下させると、壊れるかもしれないし何より子どもたちが下にいるのである。
なので落とす方向を意識しながらかつ、最低限の力で自転車を踏み台にして、自分も安全な位置に落ちなければならない。
1回目の試投(リングの中にネットで絡まってるキックボードを下から上になげて絡みを外して下に落下させる作業)は失敗したが、2回目でなんとか無事に
①上になげてネットから外す
②落ちるまえにそれをつかむ
③自分の手をネットから離しジャンプして落下する。
④子供達に怪我しないようにとんで、なおかつキックボードにもダメージを与えない。
成功しなんとかキックボードをネットから取り出すことができた。
女の子は嬉しそうにキックボードをまた漕ぎ始めた。
一体なぜあんなことになったんだろうと本当にキツネに包まれた景色だった。
しかし、スイスにバスケなんかあるわけないと思ってたし、
バスケットボールですらないのに、
バスケットゴールがあったからこそ私は2人の女の子と友達になった。
あれがサッカーゴールに絡んでいたものだったら絶対に助けずに素通りしただろう。
バスケットボールとは関係ないバスケットボールの一期一会はあったのである。
よくわからない日本語だけど、これだからバスケットボールツーリズムはやめられない。
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