Indo Monolog 43 -とうとう1年たちまして-
2025年9月30日インドネシアに到着した。
早いもので気づけば1年たった。
帰国日は2027年9月8日と決まっているので、
私のインドネシアでの活動はあと11ヶ月を切ったところである。
1年を終えた感想は
「自分が思っていたよりも何もできなかったな」というのが正直な感想である。
間違いなく15年前の実力も経験も何もなかったときのモンゴルの方がとてつもない成果を叩き出していただろう。
もちろん国も文化も地理的場所も、所属組織も時代も何もかも違うので比較すること自体間違いなのかもしれないが、間違いなくあの時のほうが若さゆえにフットワークを使い倒して、純粋に走り回ったような気がする。
今は歳を取ってフットワークも鈍くなったし、何よりもあの時のようなパッション(ただただGoing My Way)は今の私にはない。少しだけ大人になって見えてくるものが増えた、あるいは見え方が変わったせいか、バスケットボールで言うなら攻めるよりも守るほうに自分のスタンスが変わっていったのかもしれない。
昔は「無理してでも現地を変えることが正義」だと思っていたけど、今は「現地に無理をさせずに現地を守ることが正義なのかもしれない」と思うようになった。
嫌な大人になってしまったのか、成熟したのかは定かではない。
昔なら何回でも海に飛び込んで宝物を探しにいったはずが、
今はなんとなく宝物が見つからないだろうと予測できたら、飛び込むことが億劫になってきた。
見つからないという恐怖ではなく、レジグナチオン的な意味合いである。
国際協力で海に飛び込めなくなったらもしかしたらそれは潮時かもしれないし、
時には飛び込まない(撤退すること)もまた国際協力には大切な資質である。
残り11ヶ月。
果たして自分のやりたいことはどこにあるのか?
そして後悔しないと思えるぐらいやり切ったと11ヶ月後に言えるのか?
そんなことをちょうど折り返しとともに考えるようになった。
1年たったからといって活動がよくなるとは限らない。もっと悪くなることもある。
逆ももちろんあって、最後まで上昇気流に乗って最高のハッピーエンディングを迎える場合もある。
モチベーションを違うところに見出すことももちろんあるだろう。
現地でしか味わえないことに楽しみや、そこにいる時間の意味を見つけられたら実はそれが本来の活動をエンカレッジしてくれたりもする。
どうしても帰国後の未来が脳裏をよぎり始める折り返し。
私が彼らに最後何をできるのか?
ではなく
私はここで最後まで何を学べるのか?
ということにフォーカスしたいと思い始めた。
「どんな自分になりたいのか?」
変えられない他者よりも、
変えたい自己を変えることが、
よっぽど自分の未来に繋がるのではないかと。
変えるべきは自分で、
変わるべきは自分の、自分がよくないと思っている自分の短所である。
そういえば少し面白いと思うことがあった。
この1年で本当にたくさんの人と出会うことがあって、
離れていく人ももちろんたくさんいて、
今も繋がってくれてる人もいて、
そしてそれでもお互い忙しくてなかなか会えない人もいて、
まるでロールプレイングみたいに、
いつも要所要所で困った時に助けてくれる仲間は、
そのタイミング次第で
本当にバラバラである。
敵だと思っていたひとが味方になってくれたり、
味方だとずっと信じていたひとが急に味方でなくなったり、
ずっと一緒に仕事できると思っていたひとが急に忙しくなったり、
本当に出会いと別れの繰り返しで、だからこそこのタイミングで出会えたり、一緒に仕事できたことを感謝しようといつも思うようにしている。
もう2度と会うことないような人もいる。
もう2度と会えなくなった人もいる。
また明日も会えるひとがいる。
1年後はもう会えなくなるひとがいる。
1年後に初めて会える人もいる。
途上国の奇遇なご縁は本当に不思議なものである。
今日もたわいもない近所の人たちと、
たわいもない挨拶をして、
中身の内容な会話をして、
その辺の野良猫がいつもの定位置で寝ていたりする。
そんなありきたりのいまの日常が、
1年後にはもう帰ってこない非日常に戻っていく。
途上国に発狂するその時間も、
途上国に安心するその気持ちも、
途上国に心地よさを感じることができるようになったその成長も、
思い出になるカウントダウンもそう遠くはないだろう。
「国際協力ってなんですか?」
と最近学生に聞かれることがあった。
しかも開発学を専攻している子に。
「自分のプライドへし折って、自分の時間をゴミ箱に捨ててでも現地のことを優先する気概」なのか
「自分と現地がお互いハッピーになれるまで諦めずコミュニケーションを取り続けられる意思」なのか
「税金の無駄遣い」なのか
「自分のことを成長させてくれる現地からのギフト」なのか
なんと答えるのがその学生が聞きたかったアンサーなのかはよくわからないのだけど、
今も多くの同期が途上国で現地の人と一緒に過ごしながら、その答えを探し続けている。
なので私は「よかったら私の同期にも聞いてみてください」と伝えてみた。
国際協力の意味は人によって違う。
価値も重みも何もかも違って、それは誰かとは比べられないから、
その意味を自分で見出せないと国際協力は続かないんだと思う。
あるいはそのあり得ない日常を「笑えない」と笑いながら楽しんでいける資質が、
あなたを途上国好きにさせてくれるあなたが途上国からもらった贈り物なんだと思う。
さてあと11ヶ月、あっという間に終わること間違いなし。
私は最後にここで何をして帰りたいのか?
そして何を勉強して帰りたいのか?
胸はって日本に帰れるような残りの11ヶ月であってほしいと思います。
日本のみなさん、インドネシア来れるチャンスもーあとわずかですので知りませんよ。
モンゴルにもイギリスにも来なかった人、
インドネシアもあっという間に終わりますからね。
またみなさん近況お聞かせください。
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