Indo Monolog 35 - あっというまに8ヶ月がすぎました-
あっという間に5月が終わった。
何をしていたかほとんど記憶にないが、
Zoomでインドネシア全土のコーチたちにセミナーを行なった。20:00-3:00までするという日本では考えられない時間帯。
ジャカルタにEvergreenの大会に行ってたくさんのバスケットボール仲間に会ってきた。
帰ってきてすぐにコーチライセンスの講習会に参加した。
同僚が新しいコーチたちに講習を行いライセンスを付与していた。
髪の毛を人生で初めて染めたらやはり言語力の問題でうまくいかなかった。
宣材を撮ってもらった。
ムスリムの行事(Eid al-Adha)にも参加して牛を屠殺するところも見学させてもらえた。
そして久しぶりにヘッドコーチ(HC)をすることになった。
HCするのは本当に久しぶりで何年振りだろうか。
モンゴルでプロチームのHCをしたのが人生で初めてのHC。
日本でも何回かHCをしたけれど、
個人的にはあまり自分の性格に合ってない気がして、
インドネシアですることはもうないだろうなと思っていた矢先のアサイン。
モンゴルの時は若気の至りでずっと怒っていた思い出しかないけど、
インドネシではあの時より事象の「後ろ」にあるものがたくさん見えてきた。
きっと人生の経験値のおかけだろう。
もしかしたら指導者として成長できつつあるのかもしれない。
最近バスケ友達とお茶(インドネシアでお茶はコーヒー)をしてきた。
まだ店で発売もされてない試作品を飲ませてくれた。
「あつき、来月のあなたの采配楽しみにしているよ」と。
インドネシアのみんなは私のHCぶりを楽しみにしている。
日本人は一体どんなバスケをするんだろうとみんな期待してる。
魔法のような采配できっと勝ちに導けるのだろうと信じている。
バスケットボールはそんなに甘くない。
短期間で勝てる戦術など存在しない。
途上国のぐだぐだなチームマネジメントでそんな簡単に勝てたりはしない。
どれだけ最善を尽くしても負ける時は山のようにある。
国際協力は二人三脚だとしたら
先進国のスピードで走ると必ずこける。
途上国のスピードに合わせると必ず負ける。
勝つためには彼らが出せる最速のスピードをこちら側の支援で維持させること。
帆が張ったタイミングでドンピシャで風を当てる帆走みたいなもので、
もしかしたら国際協力は航海士のような存在なのかもしれない。
世界の風は気まぐれでいつ風向きが変わるかなんて分からない。
帆がいつも弛んでいるので、いい風が来ても捕まえられないかもしれない。
帆が破れないように、天候が荒れても船がこけないように。
晴れた日のいい風を逃さないように常に天気を読み続ける。
国際協力もバスケットボールもTeamで動くものである。
途上国のエゴと同じぐらい先進国のエゴはTeamを時に阻害する。
途上国のエゴは鏡である。
途上国のエゴは先進国のエゴも同時に映し出している。
日本も必ず昔通った道である。
書きたいことが多すぎて今日はうまくまとまらないのだけれど、
幸福な8ヶ月があっという間に過ぎた。
あと1年と3ヶ月で帰国である。
休みがない。
プライベートの時間などどこにあるのか。
少し休みたい。
でも、それよりも今できる最善を尽くしたい。
「自分にとってのBestではなく、途上国の人にとってのBetter」
これがモンゴルの時に自分が学ばせてもらったものだろう。
おかげでインドネシアでは大変このマインドが重宝しているような気がする。
最近博士仲間と少しだけ電話した。
「はらくんはここ15年ぐらいずっと同じこと言ってるよね忙しいって。忙しくなかった時ないよね?」
たぶんそれは嘘です。忙しいフリしてるだけです。
間違いなく昔より無茶はしなくなったし、
忙しいのは余計なしなくていいことをしているだけで、
プライオリティを取れていないだけで、
要領が変わらず悪いのであろう。
でも、私にとって途上国なんて忙しいほうが幸せに決まっているのだから、
(経験上、同期のほとんどが暇をもて遊んでいるのがあるあるだから)
今回の任地に感謝したい。
きっと私とうまくフィットしていたのだろう。
(アフリカが第一希望だったこともとっくに忘れて。。。)
人生はいつも不思議なもので、
「こんなはずじゃなかったのに・・・」
という後悔を大切に育てていくと、花が咲く。
その花は自分が育てたというよりは、
「こんなはずじゃなかったのに・・・」と嘆いてる自分を愛でてくれた人たちの愛情で育っていく。
なので結局はありきたりだけど、
花は行きたかった場所で咲くのではなくて、
ご縁があった場所で勝手に開花するものである。
もちろん他力では咲かないので自力で少なからず努力はしないとダメだけど。
8ヶ月ですでにたくさんの花が咲いた。
あと1年3ヶ月でどこまでもっとたくさんの花を見ることができるのだろうか。
先進国の過剰肥料で枯らしてはいけない。
途上国の劣悪な環境でも簡単には咲かない。
それでも四季を通して花の経過はまだもう一周見ることができる。
自分の最後の花道を・・・なんて思ったことはないのだけれど、
「あつきはどんな花を咲かせるんだろう?」
と思いを馳せてくれているインドネシアの人たちがいる。
できることなら、思ったほど綺麗な花ではなかったとしても、
彼らが今までに見たことないような花を咲かせられたらと思う。
試食させてもらった甘酸っぱいシトラスの味がした、
冷たくて、でも暖かい味がしたあのコーヒーみたいな香りのする花束を。
折り返しまで残り4ヶ月。
折り返したら最後まで駆け抜けらるように、
しっかりと準備していきたいと思います。
遊びに来るなら早めに来てください。
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