Indo Monolog17-3ヶ月目のアドバイス-

とうとう任地から来て3ヶ月が経過した。

あと20ヶ月ほどで終わってしまう。

早かったのか遅かったのかわからない3ヶ月。


現地の彼らによく言われる、


「まだ3ヶ月しか経ってないのか?もー馴染んでるからもっと長くいる感じがするね」

(容赦無くネイティブスピードで話してくるけど10%も理解できてないの気づいてるか?)


「もー3ヶ月も経ったのか。そろそろ語学ができないとか、知らなかったは通じないぞもっと飲めよ」



「2年もいる(予定な)のか。長いな、まだまだなんでもできるな」

(もーあと20ヶ月しかないねんぞ)


あまり3か月がたった実感がない。


それでも頑張って毎日色々記録したり、SNSに保存していくと少しずつ蓄積していく。

今回の2年間のために始めたインスタ。

日本人はほぼいない。私の世代はもー年寄りFB世代なので。

日本人を引いたらきっと400人ぐらい。

ほぼ全てインドネシア人。


任地でない人がフォローしている可能性は低いし、

きっとほとんどの人は面識はあるのだろう。


バスケ関係以外で出会うことはほぼあり得ないので、

この400人は私がバスケで出会うことができた人たちである。


体育館に住んでいるおかげで毎日たくさんの人に出会う。


いつもの草バスケのおっさんたち。


大会で来る子どもと保護者。


過去の大会で一緒にチームを組んだ選手とその保護者、


一緒にチームを組んだチームスタッフ、


コーチングクリニックで教えた子どもたちとその保護者。


今日は、歯抜けの子どもが「コーチと挨拶しに来た」


このどっかでみたことある顔が思い出せない。でも、懐かしい。

そうだ先週田舎にコーチングクリニック行った時にいちばん頑張っていた子どもだった。


なぜこんなところにいるのだろう。後ろにお母さんがいた。

そうか田舎からわざわざ大会を見に来たのかはるばる。


いつも会わないCPたち。体育館にいればもちろん寄って来ることもある。


今日も食堂で夜まで宴会?をしていた。

本当に毎日毎日いったいなんのイベントかわからない。

それでもその場にいることが大切で、言葉がまだまだ聞こえてこなくても、

いつか謎が解ける日を信じでとりあえず顔を出すこと。


インドネシアは日本よりもはるかに挨拶を大切にする。

挨拶をするだけで良い。


今日も一緒にバスケした人が挨拶してくれた。

「東京に2015年に3X3の大会で行ったことあるんだ。初めまして」


みな私の名前を大声で呼んでくれる。


私は彼らの名前を知らない(覚えられない)


名前なんか覚えなくても顔を見ればわかる。


毎日毎日、下手したら24時間以内に再会する顔はそんな簡単に忘れない。



「あつきは体育館に住むことにして本当に正解だったね。子どもからお年寄りまでいろんなバスケの人に毎日毎日会えるから。この街のバスケに全部触れられるよ」


コーチ仲間が言ってくれた一言。


3ヶ月あっという間だったかもしれないけど、

3ヶ月で間違いなくたくさんの人が私の顔と名前を覚えてくれた。


もー他人行儀になることもない。


自分の扱いが雑になってくるのは、

みなが私を家族だと思ってくれている証拠。


何を言っているかわからない会話の中に、

私の名前が頻出してくるようになったのは、

私のことをいじり倒している証拠。全く聞き取れないのだけど。


自分でこの3ヶ月で見えるようなものは、

訓練中に痩せた体重が戻ってしまったこと。



人によって出国した日は違うので、

何ヶ月経ったかわからないけど少しだけ内省してほしい。



3ヶ月で意外と図太い性格になったのでは?

もう多少のことで驚かなくなっただろう。



3ヶ月で意外とストレスは減ったのでは?

現地を好きになる努力をし続けたからだろう。


3ヶ月たって言語ができない自分が少しずつ悔しくなってきたのでは?

やりたいことが増えてきて、自分ができることが少しずつ見つかってきたからだろう。


3ヶ月たって日本との連絡が少しずつ減ったきたのでは?

現地との過ごす時間が増えてきたからだろう。


3ヶ月たって任国外に行きたくなってきたのでは?

外を見る余裕と、外をみたい欲求と、リフレッシュしたい本能が人並みに出てきたのでは?


3ヶ月たって自分の中の価値観を少しずつ変化させてこれたのでは?

どうやって現地のために何かできるかをずっと頭の中で試行錯誤してきた帰結だろう。


3ヶ月たってもっともっと感謝を覚えて、現地が愛おしくなってきたのでは?

自分の心の中で帰国のカウントダウンが始まったのだろう。



諦めや妥協、受容や葛藤、向上もチャレンジも、

ありとあらゆる3ヶ月を超えて、今のあなたがいる。


笑った日もあれば、泣いた日もあるだろう。

孤独を感じたり、暇すぎて嫌になった日もあるだろう。

発狂するようなことが毎日起こって残りの任期を絶望した日もあったかもしれない。


それでもあなたが過ごした3ヶ月は間違いなく彼らと共に過ごした3ヶ月で、

彼らにあなたという日本人が残っている3ヶ月なのである。


私はすでに最後のエンディングを知っているので、きっとみんなほどのハッピーエンディングは迎えられないかもしれないけど、


それでもその3ヶ月をあと数回繰り返した後に迎えるエンディングは間違いなくあなたのこれからの人生の財産になる。


勝ち負けじゃないと言われるかもしれないけど、


あなたがそこで2年間戦ったという「記憶」が財産になるのである。


そしてその2年間は、戦ったのは「彼ら」と戦ったのではなく、

もう1人の自分と戦ったことに気づく。


敵はいつでも自分で、味方は現地の彼らだったことに気づく。


もう1人の自分というラスボスを2年後に倒すために、

必死に現地の人たちという仲間と一緒に今ほとんど聞き取れない言語で、

言葉以外のものを必死に駆使して暮らして、

共に感情や時間を共有して、自分だけの物語の終わらせ方を知らないうちにデザインしているのである。


「どんなをエンディングを描きたいか」


少し自分を俯瞰して考えられるようになると、

少しだけあなたの足は軽くなって、

少しだけあなたの背中に羽が生えるかもしれない。



ありきたりの日常が、

当たり前の景色は、


3ヶ月前は

ありえない非日常で、

毎日が新しい景色だったはずで、


もうそこに新しさを覚えなかったり、

コンフォートゾーンに入ってしまったら思い出してほしい。




ルーティンを変えてみること。


朝早朝に散歩に出かけてみる。


夜遅くまで起きていつもと違うチャレンジをしてみる。


久しぶりの人に連絡をとって3ヶ月の報告をしてみる。


To doリストに書いてあったやってみたくてまだできなかったことの優先順位を上げてやってみる。


もう一度今の当たり前になったありきたりの日常を、

改めて見返して記録して、


そこにプラスアルファで貯めていた、

出国前に思い描いていた何かを上乗せしてほしい。


いつものルーティンをわざと外すことができたら、

きっと見える景色は同じじゃなくなってくるはずだから。



3ヶ月たって気づいたと思う。


要請票は自分で作るものだと。


あんなものにとらわれないで、

自分がやりたいことを、

現地の人が喜んでくれることを、

自分が心から楽しめることを、

彼らが笑ってくれることを、

自分の専門など関係なく、


自分がそこにいる意味を、


自分がそこにいてもいい理由を、


自分でクリエイトして欲しい。



昔は自分がそこでバスケットボールに携わって、

子どもたちが笑ってくれたらそれでいいやと思っていた。



でも、今は少しだけ違う。

いいとか悪いとか、

迷惑をかけたかかけてないかとか、

そんなことよりも、


彼らと同じ時間を過ごせたかどうか。

それだけでもうどうでもいいような気がしてきた。


同じ時間軸で、同じ物理空間、


同じ時空間を共有するだけでいいんじゃないだろうか。


その過程で生まれた、


コミュニケーションや、

きっかけや、

感情の共有、

問題に向かって一緒に協力することかを、


日々できる限りで、無理しないで、焦らないで、

大切にできたらいいんじゃないかと思う。



あなたが日々楽しそうに生活しているのなら、

すでに外れたと思ってた任地ガチャも

知らないうちにアタリになったのだと思う。


正確には自分が外れたと思ってただけで、

実は最初から当たっていたことにやっと今気づいただけなんだけどね。


みんなと会って話がしたくなってきた。


同じ物理空間にいないのに、

同じ空を見上げている。


時差があり得ないほどあるはずなのに、

同じ時間を共有している。


あなたの朝は私の夜で、

あなたの夜は私の朝で、


それでも私たちは同じ2年間を共有している。



帰国した後の飲み会を想像しただけで、

今の苦労も全て最後は勝手に美化して笑い話になる。



苦労すればするほど飲み会が楽しくなることをあなたはまだ知らないけど、

そんな2027年を想像して、


明日からの日常をまたひとつ楽しんでください。



焦らないで、

欲張って、

身体に気をつけて、

チャンスをいつも逃さないように伺って、

リフレッシュを遠慮しないで、

自分の言いたいことをちゃんと腹割って話して、

発狂をすべらない話に変えて、

記憶は新鮮なうちに記録にして、

ピンチの中にチャンスを探して、

悪口の中にリスペクトを見つけて、

感謝を現地の言葉に変えて、



あなたがそこにできることはまだまだあるはずなので、

残りの任期をアルデンテの歯応えで、

アンダンテの速度で走り抜けてください。



また、面白いことや泣き言あればいつでも連絡ください。

報告楽しみにしています。





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