Indo Monolog 16 -何をもらって何を渡しているか-

昨日夜中の3時までインドネシア人の友達と(チャット)話をした。

久しぶりに初心を思い出した気がするので、記憶に残っているうちに留めておく。


私が途上国が好きな理由はいくつかある。

もちろん嫌いなところのほうが多いだろう。

ここは日本の昭和と思うような、間違いなく日本が昔たどってきた、

そして日本ではすでに行われなくなった(禁止された)ようなことが毎日起こる。


それでもなぜ私は途上国が好きなのだろう。

友達と話をしながら少しずつ思い出してきた。



① 気持ちいい


日本でしなければいけないtoo muchな振る舞いをこの国ではしなくてよくなる。

特に私は人との距離感があまり日本人向きではないので、

日本人とうまくいかないのに途上国や海外の人とうまくいくことが多い。

"The door's always open"とは昔のシットコムでよく言っていたが、

途上国の玄関はだいたい空いていて、土足で入っても許されることが多い。

日本なら一瞬でアウトだろう。

日本人のようなしょうもない駆け引きや言葉遣いを気にしなくて良い。

日本は自分を出すと弾かれる(慎ましく協調するのが美徳だから)

ただただストレートに言い合えることの方が多い途上国。

「コミュニティでの居心地の良さ」はきっと現地で暮らしている人はわかってくれるだろう。



②異常なまでのChange of Tempo

「あつきは2Gだね」とインドネシア人に言われた。

私からしたらあっちは5G。

人としての速度の話である。

私は日本人の中でも速い方だと思っていた。

でも明らかにインドネシア人の友達の方が速かった。


しかし私の友達は例外で、基本的に途上国は1Gが標準速度である。

途上国を流れる速度は1Gである。よくも悪くもそれが途上国の所以である。

それなのに締め切り直前には10Gのようなスピードでなんとか帳尻を合わせる瞬発力。


日本はずっと5Gを保ちながら、計画的に事故らない速度で進んでいく。

結果事故を恐れて時間が伸びていくこともしばしば。


途上国は何も計画しない。本気を出したら事故りそうな速度でどんどん進んでいく。

案の定事故ることもしばしば。それでも反省したり省みることなくまたいつものテンポで速度の強弱がとんでもない。まるでジェットコースター。


日本人の平均的な速さよりも、

現地ではスピードを即座にギアチェンできる能力が求められる。


気まぐれな速度の二人三脚。

いつ動くかもいつ止まるかもわからない。


心の準備と瞬発力をその走り出す瞬間に置いてかれないようについていける初速力。


途上国にホウレンソウはなかなか見かけない。

インドネシアにチンゲンサイはよくレストランで出てくる。


食べるべきはホウレンソウではなくチンゲンサイなのかもしれない。



鎮魂していかなる時も心の平安を目ざす。


幻想はあっという間に現想になる、全てこの国では起こりうるので心の準備。


才能はきっと祭脳、毎日祭りだと思うこと、困った時は飲んで唄う。




バスケットボールも国際協力ももしかしたら似たようなものかもしれない。


速さよりもリズムの強弱をつけて速くそして遅く表現できる方が強い。

Read and Reactionで無数の選択肢のなかから最速で最善を選び切れる決断力。



私は途上国で「楽しむ力」をもらった。どんな時でもまずは飯を食ってみんなで笑えと。

途上国にはワンピースのような世界が存在する。

日本では考えられないような困難も彼らは。

とりあえず絶対に間違ってると思うようなことでも思考錯誤しながら進んでいく。


そして自分にもう少し正直になっていいということも学んだ。

日本みたいに他者の目を気にしすぎないで自分を表現しても良いということを。



私は途上国の人に「生きる力」を与えたい。

大人になればもっと理不尽な世界が待っている。

子どもの頃から「どうすればよりよく生きられるか」をバスケットボールを通じて学ぶことができればきっと彼らの未来はもっと明るいものになる。

世界はもっと広いのだと気づいてくれたら、彼らの未来はもっと選択肢が広がる。


「途上国なので」という言い訳をさせないために、先進国から来た私ができること。


日本だって敗戦してからはずっと途上国だったはず。


私たちがした失敗を彼らが繰り返さないように、伝えることはきっとできるはずだ。

どうやって成功したかも。


国際協力は毎日起こるイベントの中で、

毎日先進国のナニカと途上国のナニカを物々交換していく。


そのグローバリゼーションの中で各々にフィットしたものは文化として少しずつ残っていく。


自分が何をもらっているか時々思い出してみて、


自分がたまに何を渡せているか考えてみて、


等価交換できていたとしたら、


それが対等な国際協力のあるべき姿なんだと思う。


もらってばかりの3ヶ月だったので、残り20ヶ月。


どんどん渡していこうと思う。


今年最後の後輩はとうとう訓練が始まったらしい。


やばいやばい。


活動は途上国のテンポに合わせても、

自分のやるべきことだけはそのテンポに合わせてはいけない。


「あつき遅すぎるよね」と言ってくれた友達に感謝しよう。


活動はやってあたりまえ。


要請表に載っていないフェアリーテールを自分が物語れるか。


「昔々あるところに突然日本人がやってきてな、あいつはおもしろいやつだった」と語り草にしてもらえるように。


Once upon a time, Once time in a life time opportunity.


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