Indo Monolog ⑩ Coaching Clinic 12月
任地に来て1ヶ月以上がたった。あっという間すぎて2年間は一瞬で終わるものだと痛感した。(モンゴルの時は違う意味であっという間に終わってしまったが・・・)
ただただ忙しい。
しかし忙しくしてるのは自分なのでNo Excuse.
(忙しい原因は私のことを知ってる人ならよくご存知なはず。無駄が多いのである)
そして自分よりも遥かにCPの方が忙しい。
本当にCPはいつ休んでいるのかと思うぐらいどこにでも気づけば顔を出している。
CPに負けているようでは活動を頑張っているとは言えないので、
CPに負けないようにもっともっと自分にできることを増やしていきたいと思う。
活動が始まった時はいきなり全国大会(高校生の県選抜の総体のようなもの)にアドバイザリーコーチとして引率させてもらった。いきなり自分の任地はおろか全インドネシアの高校生のレベルがわかったのは現状把握として大変ありがたかった。
インドネシアのバスケットボールの課題がよくわかった。
任地に帰ってきてコーチングクリニックが始まった。
小学生から高校生まで対象でクリニックを行う。
Sessionは全部で4つ。セッションごとに対象の選手は違う。
1つのセッションで3日間。1日2時間。
なのでトータルは24時間教えるというもの。
ビギナーから経験者、男子も女子も、宗教も様々なので、
クリニックのメニューを考える時はいろいろ配慮が必要である。
選手はセッションごとに違うので、同じメニューを繰り返しても問題ないが、
個人的にそれはしたくない。理由は2つ。
① そのメンバーに応じた課題を即座に見つけてオーダーメイドのドリルを教えたいから。
(コミュニケーションが足りないのか、ディフェンスが足りないのかetc...)
② クリニックを手伝ってくれるコーチ陣は固定なので彼らにできるだけ違うドリルを見てほしい(選手対象のクリニックであるが、個人的には裏の目的としてコーチ育成も兼ねている)
途上国における「スポーツを教える時あるある」はここでは割愛する。
一つだけ挙げるとすれば「自分の言語のなさ」である。
簡単な説明すらも全く単語が出てこないが、仕方ない。
恨むべきは忙しさにかまけて勉強していない自分である。
しかしながらコーチ陣が優秀すぎて、すぐさま私の下手くそなインドネシア語を類推して、
すぐさまフォーローアップしてくれる。すごい時は私が単語出すのに1-2秒かかる時は、
私が単語を見つける前に補足してくれる。恵まれている。
そして、時代はAI全盛期。wifi完備の体育館、モニターにMacを繋げば映像を見せられ、
ウォッチで音声入力でインドネシア語に変換でき、できるだけ言語の障壁を取り除くべくテキストを準備して、こまればMacでタイプあるいはiphoneのappで音声を入れる。
そこまでできれば多少のバグもスタッフが修正をかけてくれるので子どもたちにすぐ伝わる。
時間があれば、休憩中や合間に見にきている保護者ともコミュニケーションをとって、
練習の趣旨を伝える。それだけで親の興味関心や練習の見方も変わる。
コーチングクリニックはセッション3つ終わり、
残すはあと1セッション。
CPたちがプロモーションを頑張ってくれたおかげで最終セッションは即完売した。
今までやってきた3セッションの口コミもきっと広まってきたように思う。
3セッションコーチングクリニックをコーチングスタッフと一緒にやってきて連携が取れてきた。似たような内容のメニューであればすぐに意図を汲んで最初やった時よりも遥かにわかりやすい説明で子どもたちに噛み砕いて教えてくれている。私がいなくても自走できるレベルで。
(現に彼はコーチングクリニックとは別の彼自身のチームで私がクリニックで行ったドリルを早速試してくれていた。自分の使ったドリルを他で活用してくれるのは活動冥利に尽きる)
言語の壁はコーチたちとの協働で問題なくカバーできる(国際協力の理想系である)
越えれない言語の壁は最後はデモンストレーションで見せれば良いだけである。
(歳とってもデモンストレーションだけできる身体には鍛えておく必要あり)
ちなみにクリニックでいちばん受けているメニューは
「雑巾掛け」である。もはやバスケですらない。
しかし、雑巾でレースすると明らかに受ける。
① やったことないので普通にこける。走れない。ぞうきんの絞り方すらわからない場合もあり。
② そもそもやったことないと一往復はしんどい。良い持久トレーニング。
③ 床を綺麗にしている子どもを見て喜ばない保護者はいない。
完全に日本のシグネイチャートレーニングがぞうきんがけになっているのは不本意だが、
それでもみな喜んでくれる。
「フリースローを撃ちましょう。入れれば雑巾掛けはしなくて大丈夫です」
みな真剣に集中してフリースローを撃つようになる。
ぞうきんがけしたくないからである。
古典的な方法でもインドネシアではバカうけである。
「この国のバスケには何が足りないか」
それさえわかればぞうきんがけすらそのための立派は手段となりうる。
International Development through Basketballだったが最近は、
International Development by Basketballになってきた。
「バスケットボールを通してできること」よりも
「バスケットボールで何を創り出していくか」
前置詞1つ分しか変わらないがそのニュアンスがとても自分の中で明確に変わってきた。
バスケットボールを用いるのではなく、
バスケットボール「で」創り上げていくことは、
バスケットボールにしかできない唯一無二のオリジナリティになるかもしれない。
ここはまだしっかり言語できるほど自分の中でイメージ固まっていないのでこの辺で。
ひとまずコーチングクリニックは明日からのセッションで最後なので、
集大成になるべく今一度教材研究しながら、最後のセッションがベストになるようにメニューを汲んでいきたいと思う。終わり次第また動画をEditしてアーカイブして一人でも多くの人に共有していきたいと思う。
サステナブルに活動を。
私がここからいなくなったあとですら活用される記録を。
私がいなくてもみなが自走できるような記憶を。
まだまだ今年はイベントが目白押しなので忙しくなりそうです。
いや、まずは言語の勉強か。
研究もしないと。
焦るばかりです。
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