14年ぶりの世界へのトビラ
2025年9月30日
14年ぶりに世界への扉が開いた。
2011年6月20日-2013年6月19日
モンゴルで夢のような2年間を過ごした。
23歳の時にモンゴルで何もできなかった自分がいた。
新卒の自分は限りなく無力な存在で、
モンゴル語もできなければろくにコーチングの知識もなく、
ただただ教え子たちに助けてもらう毎日だった。
無力ではあったけれど、それでも微力になろうともがいた2年間。
彼らに何かを与えるために行ったつもりだったけど、
気づけば大事なものはいつも彼らからもらっていた。
与えられてばかりの2年間だと思っていたけれど、
モンゴル人たちが酔っ払って私に電話をかけてきて、
「今、あなたのはなしで盛り上がってますよ」と聞いて、
実は私が彼らに与えられたものがそこに確かにあったのだと14年の月日が教えてくれた。
昔同期と久しぶりに懐かしい話をした。
「それは不確実な世界を幸せに渡り歩くチケット」
明日同僚が死ぬこともある。明日飛行機が落ちることだってある。
途上国は限りなく生と死の距離が近くなる。
だからこそ生の意味がより彩って見えるようになるのだけれど。
見返りなんか求めても一生帰ってこない。
14年ぶりに帰ってくることも稀にあるかもしれないけど、
そんなものに何の保証もない。
あれから14年経って世界の扉がまた開いた。
インドネシアで2年間、Basketball for International Developmentに従事します。
今回の自分の中でのミッションがいくつかある。
なんせ2回目なので。
1つはアカデミックに昇華させること。
バスケットボールと国際開発のパイオニアになりたい。
もちろんフロントランナーにも。
2つ目は、1回目の自分を超えること。
1回目の自分は無力で本当に世界の役に何も立たなかった。
活動に一切の妥協はしなかったけど、
今思っても何の後悔もないぐらいやり切ったけど、
自分の新卒の大事な人生全部そこに突っ込んだけど、
それでも何の世界も変えることができなかった。
だから、1回目を超えたい。
あの時の自分に「最善を尽くしたのか?」と問えるチャンスを今回もらった。
今回は、あの時の非力な自分の後悔を救ってあげるために、
あの時現地でもがいて無力さを悔やんだ自分にリベンジするために、
そしてあの時にモンゴルの彼らからもらった大切なものを、
今回はインドネシアのみんなにPay It Forwardするために2年間を使いたい。
3つ目は、今回できた同期の力になれるように少しでもサポートすること。
モンゴルでたくさんの先輩たちに助けてもらったように、
今回は2回目にしかできないことを、私ができるようになりたい。
(老害にならないように配慮はする。映画のネタバレはよくない・・・)
昔はSNSなどなかったけれど、
今のこんな時代だからオンラインの力を駆使して、育めるのはいい時代になった気がする。
なのでしんどくなったらいつでも電話してきてください。いつでもメンターします。
困った時は大先輩を頼ってください。
世界中で頑張っている同期たちを見ていると、
「負けられんな」と力をもらえるのでいつでも活動の話を聞かせてください。
(同期の誰にも負ける気はさらさらありませんが)
4つ目はしっかりとアウトプットすること。
独りよがりの自己満足に終わらないように、
誰かの何かに目に見える形で届けたい。
モンゴルでできなかったことを、
モンゴルでしたかったことを全部できるようになりたい。
みなさん2年間いるのでいつでもインドネシア(メダン)に遊びに来てください。
モンゴルにみんな来るくると言って本当にきた人は数えられるほどでした。
イギリスもしかり。
今回来なかったらもうくる機会はないと断言しましょう。
インドネシアは人がとても優しく、
インドネシアの暑さのおかげでフルーツがたくさんあって食べ放題で、
私が暮らす街は大都会で特に何の苦労もしなさそう。
待ってます。
5つ目はしっかりと身体を取り戻すこと。
おそらく人生で本気でバスケをするのはこれがきっと最後になると思う。
もー歳なので。
でも、この2年間だけは、現役の時を思い出して本気で戻しに行きたいと思う。
子どもたちに1on1で負けたくないので。
今回の人生でまたバスケを本気ですると思わなかったので、
楽しみです、どこまで上手くなれるか挑戦です。
明日、10月10日に見たかった映画が公開されます。
インドネシアでは見れません。誰か私の代わりに見てきてください。
大学生の時に見たこの作品。
大学生ながら
「自分は大人になったらどこにたどり着けるのだろう?」とずっと思っていた。
実際今大人に大人になるとどこにも辿り着けなかった自分がいた。
間違いなく彼と同じような道を辿っている・・・・
でも、この14年で少しずつやりたいことが見つかった気がする。
それを本当にできるかどうかこの2年間で証明していきたい。
「Basketball Catalyst」
自分が触媒になって、バスケで誰か誰かを繋ぐ存在になりたい。
自分の役目は繋ぐだけで良い。あとは彼らがきっと勝手にやってくれる。
私はそのあとはそこにいなくても良い。彼らが繋がってさえくれていれば。
秒速5cmぐらいのスピードで、
半径5cmの誰かを、
自分(=バスケ)を通じて、
幸せにしたい。
バスケに理由などなくて、
触媒は何だって良い。
それでも私のアイデンティティはバスケなのだから、
今回の人生の触媒はもーそれで良いかなと思う。
コロナ明けのこの2-3年、
世界を回れるだけ回って、
Reunionして、
Remakeして、
Reidentifyして、
少しずつ自分のやりたいことと、
自分のできることが見えてきた。
私しかやらないことをやる。
私にしかできないことをやる。
私だけがしたいことをやる。
「この先の未来も、幸福が何かも正直よくわからない。
でも世界は果てしなくどこまでも広い。
私はどこへでも行ける。どこまでも。どんな遠くでも」
By 海街Diary
2年後のハッピーエンディングはもー14年前にもらったから。
秒速5cmのバッドエンディングも14年前にもらったから。
今回のエンディングは自分で決める。
どんなエンディングになったとしても、
この自分の2年の人生をインドネシアに全部突っ込みたいと思います。
「いつも通る道でも、違うところを踏んで歩くことができる。
いつも通る道だからって景色は同じじゃない」
By Sky Crawlers
14年前の2年間と同じ景色でも、
今回の2年間の景色は違って見えるようになりたい。
いってきます。
いつでも差し入れ送ってきてください。
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